げんさんサマーカップ

げんさんサマーカップ

「げんさんサマーカップ」

 

このタイトルだけを見て何のことかわかる方は,かなりのフィギュアスケートマニアでしょう。

国内で開催されるフィギュアスケートのローカルな大会です。

今年の「げんさんサマーカップ」は,8/10~8/13,滋賀県立アイスアリーナにおいて開催されました。

 

今年は,シニア女子に,五輪候補として期待されてる三原舞衣選手と坂本花織選手が出場するということで,シニア女子のフリーを観戦してきました。

 

トリノ五輪シーズン2005年~2006年頃から続く(あくまで日本限定の)空前のフィギュアスケートブームにより,国内で開催されるNHK杯・グランプリファイナル等の国際大会や全日本選手権のチケットは,入手が非常に困難になっていますが,げんさんサマーカップ等の国内のローカルな大会は,無料でサクッと入場・観戦できたりするので,トップ選手が出るとなると,本当に本当に本当に・・・貴重な生観戦の機会となります。

また,普段,メディアでは取り上げられることがないような,これから!という選手や,トップクラスではないけれども,つい応援したくなるような熱く個性的な滑りをする選手を発見できる貴重な機会でもあります。

あとは,おまけとして,座席や通路で普通にコーチや選手に出くわすということもあります。

今回も,坂本選手が同じクラブの選手の演技を通路に立って見ているところや樋口新葉選手のコーチが,私の目の前に座っている選手の保護者らしき人と話をしているところ等を見ました。

フィギュアスケートに関心がない方にとってはどうでもいいことだと思いますが,私のような人間は,そんな一場面一場面に思わず興奮してしまいます。

 

滋賀県立アイスアリーナの固定席は,メイン側とバックスタンドにありました。

三原選手と坂本選手が出ることもあって,もしかして立ち見では?と心配していましたが,空席もそこそこあり,無事座って観戦することができました。

座席に座っているのは,私のような観戦に来ているファンが半分,保護者・選手の知人友人等の選手関係者が半分といったところでしょうか。

私は,今回はメイン側の端の方で観戦しました。

端の方で観戦するメリットは,ジャンプを跳ぶには,通常,長い助走がいるので,端の方で跳ぶことも多く,ジャンプを間近で見られることです。

 

一番のお目当てだった三原選手と坂本選手の演技は,とてもよかったです。

 

三原選手のフリーは,挑戦のショートとは違って(←挑戦であっても,このショートが,いかに魅力的であるかという点については,また別の機会にでも),十分な実績がある振付師に振り付けを依頼,内容も,彼女の従来からの持ち味である可憐で柔らかい動きを存分に生かしたものとなっており,ジャンプの入り方も難しくしてあるなど,点数を確実に取りに行くぞという気合いが感じられるプログラムでした。

振り付けられたばかりなのでまだ滑り込みが足りず,この試合では,ひとまず,ジャンプを確実に決めにいくことに重点を置いているという印象でしたが,年末の全日本ではまるで違う印象を抱かせてくれるぐらいまでに発展したものになると思います。

 

坂本選手のフリーは,実は,私にとっては,近年の女子のプログラムの中では感じたことのない衝撃的なもので,素敵とか好きとかいう言葉では言い表せないようなものすごいプログラムです。

見ていると,時間を忘れて異空間に連れていかれてしまうような不思議な「魔力」があるプログラムです。

この試合での坂本選手は,その難解な振り付けに気を取られ,坂本選手の緊張感がこちらに伝わってくるような演技で,最後は,ひどく体力を消耗してのフィニッシュといった感じでしたが,これからどんどん滑り込み,何も考えないで踊れるようになれば,大きな感動を呼ぶと思います。

このプログラムは,ほかの誰でもなく,ジュニア上がりの真っ白な坂本選手だからこそ似合っていると思っているので(「アメリ」の無邪気なイメージにぴったり),なんとか自分のものにしてもらいたいと思います。

 

五輪代表争いには関係してこないかもしれないけれども,心に残った選手もいました。

 

1人は,竹内すい選手。

まず,全ての所作が美しく,3-3も跳べて(3アクセルにも挑戦),スタイル抜群,華やかな顔立ち。

ジュニアから上がってきたばかりで,これからがおおいに期待できる選手です。

 

もう1人は,大学生の十倉日和選手。

ジャンプがとってもパワフルで高く,表現も個性的で迫力満点。

堂々としていてとても清々しい演技でした。

全日本出場経験もあるようなので,今年もぜひ出て,フリーに進んでほしいです。

 

今回は,事務所のお盆休みと大会がうまく重なり,本当によかった。

来年2月の平昌五輪に向けて,来月あたりからいよいよシーズンが本格的に始まっていくフィギュアスケート。

今回は,女子の紹介でしたが,男子・アイスダンス・ペア,それぞれ,違った魅力があります。

みなさんもお気に入りの選手を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。

                               (2017.8.14 久保田有子)