大阪市立大学とヤシの木

大阪市立大学とヤシの木

私は,1993年4月に大阪市立大学(関西の人は皆「市大(いちだい)」と呼びます。)の法学部に入学し,1997年3月に卒業しました。

市大に入学手続に行って衝撃を受けたのが,杉本町のメインキャンパス広場のヤシの並木でした。

「ここ,大阪だよね。」と,一瞬目を疑いましたが,間違いなくヤシの木達でした。

由来も知らず,市大生にとってはそこにあるのが当たり前の存在だったヤシの木達。

強風の日には,葉がワサワサと音を立てて揺れて,特に夜間は不気味な雰囲気を醸し出すこともあったヤシの木達。

その存在感は,ピカイチでした。

 

そんなヤシの木達が,伐採されることになったのを知ったのは,伐採開始日の2日前,6月10日の夜のことでした。

他大学出身の友人からの

 市大のヤシの並木を見てきた,伐採に反対,同窓会で反対運動しないの

と怒りの連絡があったのです。

その連絡をもらうまで,恥ずかしながら何も知りませんでした。

高くなりすぎて倒木等の危険性を回避できるだけの方法・資金がないというのが伐採の理由のようですが,その友人は納得していませんでした。

その友人によれば,市大は,熱帯植物研究の権威でもあるそうで,余計になんとかならなかったのかという思いを持っているようでした。

 

先日のエッセイでも,思い出の建物がなくなっていくことへの寂しさを綴ったのですが,今回のヤシの木のことも大変ショックでした。

本当になんとかならなかったのでしょうか。

大学HP(http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/Washingtonia/index.html)が自由に使用してよいとして掲載していた写真を以下に置いておきます・・・。

長い間,市大生を見守ってくれてありがとう。

 

 

                                   (2017.6.12 弁護士 久保田有子)