法廷ドラマⅡ

法廷ドラマⅡ

今からちょうど4年前,このエッセイで「法廷ドラマ」というタイトルのお気楽なエッセイを書きました。

そのときは,当時,話題となっていた「リーガル・ハイ」が放送されていた時期でした。

私は,このドラマに,「一見馬鹿らしいが,実は,真実を突いている面がある」という奥深いものを感じ,エッセイを書いたのでした。

 

春は,「弁護士もの」のドラマのウケがいいのか,今クールも,TBSで「99.9-刑事専門弁護士-」,テレビ朝日で「グッドパートナー 無敵の弁護士」と,2つの「弁護士もの」ドラマが放送されています。

 

ちなみに,私が,「検事もの」の最高傑作だと思っているNHK「ある日嵐のように」(佐藤浩市と中井貴一のダブル主演)も2001年4月のクールで放送されていました。

当時,私は,東京の八重洲にあった法律事務所に勤務していたのですが,どんなに忙しくても,放送のある月曜日9時には必ず帰宅,夢中になって見ていたものです。

春は,「弁護士もの」に限らず,「法曹もの」全般のウケがいいのかもしれません。

 

現在放送されている2つの「弁護士もの」は、当初,見逃していました。

ところが,先日,ランチをともにした会社員の友人から,

「ねえねえ,大企業と対決する弁護士ってやっぱりあのドラマみたいにすごいの?」

とか,

「ドラマに出てくる弁護士の補助をする仕事・・・なんて言ったっけ(←彼女は「パラリーガル」のことを言っていたよう。),ああいう人は,どの事務所にもいるの?」

などと質問され,回答に窮してしまい,やはり,弁護士たる者,「弁護士もの」ドラマのチェックは必須!と思い,第2回目以降は,家にいるときには見ています。

ストーリーは,どのドラマでもそうですが,現実にはあり得ない仕事の進め方をしていたり,「1998年の供述調書は横書きじゃなくて,まだ縦書きやで!」と突っ込みを入れるようなことも多々あったりしますが,エンターテイメントとしてはそれなりに楽しめるものになっていると思います。

 

今回,私が,ストーリー展開以外に,注目しているのが,登場人物のファッションと事務所のレイアウト・備品等です。

 

まず「ファッション」について。

 

専門職たる弁護士といえども,今は,「見た目」も重要だと指摘される時代です。

私自身も,(生まれ持った容姿は変えられないとしても!),せめて人に良い印象を持ってもらえるようなファッションを目指しています,少なくとも目指しているつもりです。

その点,世間が考える女性弁護士のファッションについてのイメージを捉えるのにドラマは役立ちます。

ドラマに登場する女性弁護士は,総じて,「決して派手ではないけれども,流行も少し取り入れた上質なもの」を着用していると感じます。

そこに到達するには,高度なセンスが要求されますが,頑張りたいと思います。

 

次に「レイアウト・備品」について。

 

当事務所は,現在,お客様との打ち合わせで使用する会議室と,弁護士・事務局の執務室とを合わせると,かなり広いスペースを借りています。

会議室に関しては,お客様からも「すごく広いですね。綺麗ですね。」と褒めていただくこともしばしばで嬉しい限りなのですが,他方,執務室に関しては,弁護士の増加に伴い,使いにくくなっている部分もあり,改善すべきことがいろいろとあるなぁと感じています。

特に,どうしたらよりコミュニケーションが取りやすくなるか,どんなスペース・備品があるとより明るく仕事がしやすい雰囲気になるかが気になります。

 

「99.9」の方は,弁護士百人以上の大規模事務所の設定で,取扱い部門ごとに部屋が分かれている様子。

主人公が属するのは,刑事事件部門。

その部屋の中は,オープンな空間で,弁護士もパラリーガル(当事務所では「事務局」と呼んでいます。)もいつでも顔が見えるような空間になっています。

特に,部門制だと,情報は常に共有できた方がいいですし,すぐに協議・相談しなければならないことも多いでしょうから,このような形態が良いだろうなあと思います。

会議室は他部門と共用の様子ですが,刑事事件では,弁護士は,警察の留置場や拘置所に赴いて被疑者・被告人と接見・打合せをすることが多く,依頼者・関係者に事務所にお越しいただく機会は民事事件や家事事件ほど多くはないので,他部門と共用でも問題ないだろうなあと想像したりしています。

 

「グッドパートナー」の方は,所属弁護士はどうやら7名のようです。

当事務所よりは所属弁護士が少ないものの,「99.9」よりは参考になりそうだと思いきや,事務所の内部構造がやや複雑なようで・・・。

まだ分析しきれていません・・・,今後,鋭意分析を進めていきたいと思います。

もっとも,所内のコミュニケーションは十分に取れているようで,ときに,アソシエイト弁護士(世の中では,「勤務弁護士」とか「イソ弁」と呼ばれています。)がパートナー弁護士(経営者たる弁護士という意味で使うことが多いです。)に突っ込みを入れるシーンがほほえましいです。

 

今後のストーリー展開を楽しみに,そして,さらに,ファッションやレイアウト・備品の分析を進めて,日々の仕事に生かせることは生かしてみたいです。

                                   (2016.5.15 弁護士久保田有子