リバースモーゲージ

リバースモーゲージ

「リバースモーゲージ」をご存知でしょうか。

 

簡単に説明いたしますと,高齢者がその持ち家を担保に金融機関等から借入れを行うというものです(ここで,金融機関「等」としているのは,都道府県の社会福祉協議会が福祉目的で行っているリバースモーゲージもあるからです。)。

 

高齢者の場合,不動産という資産はあっても,年金は現役時代の収入ほどにはならず,かといって,預貯金も子供や孫の教育・援助のために費消したりして,年金の少なさを補うには至らないというケースが多々見られます。

 

そのような場合に,老後も住み慣れた持ち家に住み続けながら,その持ち家を担保に現金を手に入れてそれを生活等のための資金に回すことができるという商品がリバースモーゲージであり,その利用価値は大変高いものがあります。

 

少し前までは取り扱う金融機関は決して多くはありませんでしたが,現在では多くの金融機関が「リバースモーゲージ」という商品を取り扱うようになってきています。

高齢者の持ち家率の高さ・若年層の持ち家へのこだわりの低さ(=住宅ローンが利用されなくなるということ)・超高齢者社会のますますの加速等の事情を踏まえますと,ゆくゆくはほとんどの金融機関が取り扱うようになる時代が来るのではないかと予測しています。

 

もっとも,現時点は,時価が相当高い持ち家でなければ利用できなかったり,借入金の使途が限定されていたり,推定相続人全員からの同意が必要だったり(全員の同意を必要としない金融機関もあります。)と,金融機関が提供する「リバースモーゲージ」商品の利用には条件面で厳しい面があり,利用条件に合致する高齢者は決して多くはありません。

 

しかしながら,これらの条件の厳しさについては,今後,ますます多くの金融機関がこの事業に参入してくれば,住宅ローンと同じで競争により緩和されていく可能性も十分にあると思われます。

 

現在,当事務所では,このリバースモーゲージにつき,多方面の専門家と研究を進めており,7月21日(火)午後1時半~,エートスステーション(当事務所の入っている西天満パークビル3号館の1階にあります。)にて勉強会の開催も決定しています。

上記勉強会のご案内はこちら

 

今後,当事務所ではリバースモーゲージに関する研究を鋭意進めていき,同時に,同制度を利用するにあたって高齢者がかかえる周辺問題についても研究を進めてまいります。

そして,超高齢者社会に貢献できる事務所として皆様から頼りにされる存在になりたいと考えております。

 

                               (2015.6.14 弁護士久保田有子