帰省

帰省

 

気がつけば10月。
暑さも去り,ほっと一息ついている。
 
今日から仙台空港アクセス線が全線開通となる。
今年3月11日の大震災で,仙台空港周辺は津波に飲み込まれた。
仙台駅と仙台空港とを結ぶ鉄道であるアクセス線も,レールや駅舎が壊れるほか指令所が水に浸かるなどの被害を受け,復旧工事が進められていた。
先月,震災後初めて仙台に帰省した際は,まだ途中の駅までしか運行されていなかったが,今日から全線での運行が始まるという。
感無量だ。
 
空港周辺は,今もそこここに津波の運んだがれきが残り,いまだ取り残された船や窓の抜けた家が立ちつくす。そうした痕跡があの日の出来事をまざまざと物語る。いまだに故郷に起きた出来事を信じられない思いがある。
しかし,震災から半年以上が過ぎ,多くの人々の努力で仙台も1日1日確実に復興を遂げている。
空港ターミナルもあの日の映像が嘘のようにほぼ元の姿となり,レストランや土産物店の営業も再開された。
街中の風景も道行く人々も,かつての日常を少しずつ取り戻しつつある。
 
さて今回訪れた場所で一番活気があったのは,アンパンマンこどもミュージアムだった。
震災前から建設が進められており,今年の4月にはオープンの予定だったという。
震災のためオープンが遅れたが,7月に無事オープンにこぎつけた。
これが大人気で,休日には親子連れで入場待ちの大行列,館内も人で溢れかえる。
こうした親子連れの明るい笑顔を見ると,心底ほっとする。
 
大学からの友人たちとの再会も果たし,たくさんの土産物を買って,故郷を後にした。
次は,冬,また帰省してスキーでもしたいと思っている。
                             (H23.10.1 弁護士江村純子)